現地体験レポート

  • 現地体験レポート:カンドーファーム株式会社
田尻 一輝 様

代々続く農家の8代目で、米作りに並々ならぬ情熱を注がれています。『私たちは100年先に残せる「水・土・景色・人」を守ります』を経営理念に掲げ、新技術の導入やDXを積極的に進めると同時に、地域の教育にも関わりながら、次の世代に農業の可能性を伝える取り組みも行っています。
Q.今の農業が抱える課題を、どのように見ていますか?

A.一般的に言われている通り、人手不足や後継者不足は非常に深刻な状況です。ただ、私たちはそれを単なる課題としてではなく、むしろチャンスだと捉えています。多くの方が農業をやめていく選択をする中で、私は逆に、農家から農業経営へと移行していくという意思決定をしてきました。これまでの農業は、一人で数枚の田んぼを管理するのが当たり前の規模でした。ただ、私たちは技術や仕組みを組み合わせながら、一人で100枚を超える田んぼを管理できる体制をつくり上げてきましたし、今はそういった生産が求められる時代になっています。だからこそ、「どうすればその状態を実現できるか」を考えることで、農業の可能性は大きく広がっていくと感じています。農業は思い通りにいかないことも多い仕事ですが、その分、自分たちで新しいやり方を考え、試行錯誤しながらつくっていける余白があります。今はまさに、農業が面白くなる時代に入ってきていると思います。
Q.機械化やDXに力を入れている理由は何ですか?

A.機械化やDXは、「人を減らすため」のものではありません。農業に関わる人を増やすこと、そして一人ひとりの生産性を高めること、この両方が必要だと考えています。限られた人数でも成果を出せる仕組みを整えることが、持続可能な農業につながります。新しい技術の導入により、判断の精度や作業の幅は確実に広がっています。また、近隣の小学校における環境学習への協力など、地域の教育にも関わりながら、次の世代に農業の可能性を伝える取り組みも行っています。
Q.求める人物像として「素直さ」を挙げていますね

A.自然を相手にする仕事である以上、思い通りにいかないことは必ずあります。そのときに現実を素直に受け止められなければ、どうしても他責になってしまいます。私たちは経験の有無よりも、「まずやってみる姿勢」や「学び続ける姿勢」を重視しています。求めているのは、「物事に素直に向き合える人」、そして「決めたことをコツコツ継続できる人」です。
Q.現場での「作業の進め方」に特徴があると聞きました

A.単に作業を覚えるのではなく、「なぜ今この作業をするのか」「次に何が控えているのか」といった全体像を理解した上で動けるようになってほしいと考えています。農業は状況判断が非常に重要な仕事です。自律的に仕事に取り組む人が増えることで、現場はより安定していきます。日によって作業内容が変わることもありますが、ローテーション自体が目的ではありません。全体の流れを理解し、自ら判断できる力を育てるための現場設計です。
応募を検討している方へのメッセージをお願いします!

農業は決して楽な仕事ではありません。ですが、自分の手でつくったものが人の暮らしを支え、地域に残っていく実感を持てる仕事です。私たちは、特別な経験やスキルよりも、目の前の仕事に素直に向き合い、学び続ける姿勢を大切にしています。最初からできることは多くなくて構いません。一つひとつ経験を積み重ねながら、一緒に考え、成長していける方と働きたいと考えています。農作物をつくり続けることを通じて、地域の暮らしを次の世代へつないでいく。その仕事に共感していただける方と、ぜひ一緒に取り組んでいきたいと思っています。

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